秋の味覚、かぼちゃ。
かぼちゃは料理にしてもスイーツにしても美味しいですよね。
イタリアのかぼちゃって、日本のかぼちゃと違うの?
今年は「北海道かぼちゃ」っていうのを見つけて食べてみたよ。
最近近所のスーパーで「北海道かぼちゃ」というかぼちゃを見つけ、食べてみました。
それでは、イタリアのかぼちゃ事情と、北海道かぼちゃを食べてみた感想をお伝えしたいと思います。
目次
イタリアのかぼちゃの種類

わたしの住む北イタリア、ヴェネト州でよく食べられているかぼちゃは、ヴィオリーナ(Zucca Violina)と、デリカ(Zucca Delica)の2種類。
スーパーでも、この2種類は常連です。
この2種類と、最近出始めた北海道かぼちゃを簡単にご紹介します。
ヴィオリーナ(Zucca Violina)

ヴィオリーナ(Zucca Violina)は、ベージュ色のひょうたん型のかぼちゃ。
写真の左下に半分にカットされた細長いかぼちゃです。
日本ではバターナッツと呼ばれていますね。
「ニョッキにはこれが一番!」と近所のマンマたちが言っています。
水っぽくて味が薄いので、かぼちゃの煮物やお菓子には向いていません。
デリカ(Zucca Delica)

デリカ(Zucca Delica)は、写真の上の方にある緑のかぼちゃ。
日本でよく見るかぼちゃに色も形も似ています。
地域によっては、Mantovana と呼ばれることもあるそうです。
当たり外れはありますが、これが一番日本のかぼちゃに近い味です。
でも、日本のかぼちゃに比べると、水分が多めでホクホク感は少なめです。
北海道かぼちゃ(Zucca Hokkaido)

そして、最近スーパーでお見かけするようになったのが、北海道かぼちゃ(Zucca Hokkaido)。
写真の下半分にあるオレンジ色のまんまるとしたかぼちゃです。
緑の模様が入っているものも北海道かぼちゃ。
このお店では、分かりやすいように北海道かぼちゃだけシールが貼ってありました。
イタリアの北海道かぼちゃ(Zucca Hokkaido)

気になるオレンジ色の北海道かぼちゃを買ってみました。
日本で食べていた北海道のかぼちゃと全然違う!と思って調べてみたら、「赤皮栗かぼちゃ」という種類らしいです。
断面図はこんな感じ。普通のかぼちゃと変わりません。

北海道かぼちゃとDelicaを食べ比べ
さて、オレンジ色の北海道かぼちゃはどんな味なのでしょうか。
いつも食べている Zucca Delica と食べ比べてみることにしました。
左が Zucca Delica、右が Zucca Hokkaido。

北海道かぼちゃの方が色が薄いです。
同じ厚さにカットして、一緒にオーブンで焼いてみました。

上が Zucca Delica、下が Zucca Hokkaido。
北海道かぼちゃ、水っぽい。
嫌な予感。。。
Delicaも日本のかぼちゃと比べると水分が多いですが、少しホクホクしていて北海道かぼちゃよりも濃厚。
個体差もあるよね、と思い、北海道かぼちゃを3回買って食べてみましたが、どれもイマイチ。
3つ食べた感想は、「北海道かぼちゃは、甘味が強く、ホクホク感は少なめ」。
3つしか食べてないし、かぼちゃによって味は違うので、一概には言えませんが、 Delicaの方が日本のかぼちゃに近いと思います。
Delica も水分多め。ホクホクかぼちゃは運次第!
日本のかぼちゃに一番似ているZucca Delicaですが、やはり水分は多め。
熟しているかぼちゃに当たると、若干ホクホクしていますが、日本のかぼちゃには敵いません。
先日Delicaでかぼちゃのプリンを作ったんですが、かぼちゃが水っぽくて、味がしないので、中身のプリンだけ食べる羽目になりました。

見た目は美味しそうですけどね。
かぼちゃの種類うんぬんより、どれだけ熟したかぼちゃに当たるかが重要ですね。
かぼちゃ選びで失敗しないコツ
イタリアのかぼちゃは、ホクホクしたかぼちゃが好きな人にはいまいち。
どの種類も水分が多く、繊維質、味が薄いんです。
それほどかぼちゃが好きなんです。
そこで、カットしたかぼちゃがあるときには、まるごとではなく、半分にカットしたかぼちゃを買うようにしています。
カットかぼちゃなら、色や種の状態で熟しているかぼちゃが選べるので、ハズレが少ない!
イタリアにもホクホクかぼちゃが出回るようになるといいなあ。