日本人がイタリア人とイタリアの市役所で結婚する場合の結婚式の準備や当日の流れなどを個人的体験にもとづいてご紹介します。
イタリアで結婚する予定の方は、参考にしてみてください。
イタリアで結婚する場合、必ず結婚式を挙げる必要があります。
日本のように婚姻届を提出すれば結婚できて、結婚式を挙げるかどうかは自由というシステムではありません。
実は、わたしは、婚姻手続きについてはイタリア入国前に調べたのですが、結婚式については何も調べていませんでした。
まさに情報ゼロで臨んだイタリアでの結婚式(役所婚)準備。
まわりのサポートのおかげで、結婚式の日付が決まってから3週間でなんとか結婚式の日を迎えることができました。
それでは、
- イタリアの結婚式の種類
- 結婚指輪
- 結婚式の衣装など
- 挙式後のパーティー
をメインに、わたしが結婚した当時を振り返りながら、ご紹介していきたいと思います!
目次
イタリアの結婚式は2種類!役所婚と教会婚
イタリアでは、婚姻届を提出するだけで結婚することはできず、必ず、結婚式を挙げる必要があります。
イタリアの結婚式の種類は2種類。
- 教会での教会婚(宗教婚)
- 市役所での役所婚(民事婚)
イタリアはカトリックの国。
教会で結婚式を挙げるには、信者である必要があったり、事前に結婚講座を受ける必要があるといった制限があります。
(教会によって基準が異なることもあるようです。)
ということで、日本人がイタリアで結婚する場合、役所婚を選ぶ方が多いようです。
役所婚は、基本的に市役所の一室(市長室?)で行われ、15分程度で終了します。
イタリアの役所婚!結婚式の準備リスト
教会での結婚式なら何となくイメージができるものの、
「イタリアの」「市役所で」「結婚式」
なんて、どんな感じなのか想像できませんよね。
役所婚はシンプルなので、新郎新婦が自分たちで準備するパターンが多いです。
(もちろん、ウェディングプランナーに依頼してプランを立てる人もいます)
役所婚をするにあたって準備すべきものはこちら。
- 結婚指輪
- 衣装
- ヘアスタイル
- ブーケ
- 挙式後のパーティー
*普段着のまま結婚式に挑むカップルもいるので、個人差はあります。
イタリアで結婚!結婚指輪は?
まず結婚式に欠かせないのが結婚指輪!
市役所で結婚日を予約した日から当日まで3週間!
市役所を出てすぐに知り合いのジュエリーショップに向かいました。
1時間くらいで結婚指輪を選んで、刻印の文字を決めました。
結婚指輪には、「結婚式の日付」と「相手の名前」を刻印するのが一般的だそうです。(ジュエリーショップの店主談)
指輪を選んでいるとき、不思議に思ったのが値段を見せてくれなかったこと。
その理由は、なんと、
「結婚指輪を購入するのは新郎新婦の証人」
だったからです。
なんと、わたしの住んでいる北イタリアの町では、結婚指輪は証人がプレゼントするという習慣があるんです。
結婚式当日に、証人が指輪を持ってきてくれました。
*イタリア全土でこういった習慣があるかどうかは分かりません。
イタリアの役所婚:衣装などの準備は?
役所婚の場合、衣装やブーケなどは人それぞれ。
普段着で挙式する人もいれば、教会婚と同様に、ウェディングドレスにタキシードの人もいます。
参考になるか分かりませんが、わたしたちのケースをご紹介しますね。
新郎新婦の衣装は?
結婚式用の衣装ではないですが、すこしフォーマルな感じの衣装にしました。
わたしは、普通の洋服屋さんで選んだオフホワイトのワンピースとパンプス。
夫は、手持ちのフォーマルスーツ。
といった感じです。
ヘアメイクは?
髪型は、美容院でセットしてもらいました。
1週間前に予約を兼ねて美容院に行き、ヘアスタイルの相談&リハーサル?をしました。
(当日はまったく違う髪型になっていましたが。)
新婦のブーケは?
はじめは、教会婚ではないので、ブーケは考えていませんでした。
ところが、美容院に予約に行ったときに「衣装は?ブーケは?」といろいろ聞かれ、「衣装はこんな感じで、ブーケは用意してない」と言ったら
「役所婚でもブーケは必要よ!」
と言われました。(←美容師さんの個人的意見かと思われます。)
ということで美容院を後にしたその足でお花屋さんへ。
ブーケのイメージもなかったので、お花の色と雰囲気を伝えただけですが、素敵なブーケを作ってもらえました!
結婚式の日が決まってから3週間で、結婚指輪、衣装、ブーケを準備できたのは驚きです。
イタリアの結婚式:挙式後のパーティー
役所婚は、シンプルで地味なイメージです。
もちろん、例外もあって(その自治体によりますが)市役所以外にも市内の歴史的建物などで役所婚を行うこともできます。
そして、教会婚と同じように大人数のゲストを招待して、大々的に「結婚式⇒パーティー」を行うカップルもいます。
が、そうなるとかなり前から準備が必要になります。
滞在許可証の問題もあり、スピード重視のわたしたちの場合は、超ジミ婚でした。
市役所での結婚式参加者は、新郎新婦、双方の証人、夫の母親、証人の家族の10人。
とはいっても、挙式後は簡単なパーティーしないとね?
ということで、お城のレストランでささやかなパーティー(というか食事会)をしました。
事前にレストランのオーナーに会いに行き、メニューの打ち合わせ。
通常の結婚パーティーのメニューをベースに、アレンジを加えてもらいました。
パーティーと言っても、少人数での食事会といったところでしたが、テーブルのお花のアレンジなど、いろいろと準備してくれて満足でした!
イタリアの結婚式の引き出物は?
3週間という短い準備期間で、市役所での結婚式と、ささやかな結婚パーティーを無事に済ますことができました。
実は、結婚式が終わって、しばらくしたころ、ふと頭に浮かびました。
「あ、引き出物渡してない!」
イタリアの結婚式では、ボンボニエーレ(bomboniere)とよばれるちょっとした贈り物を結婚式の最後に招待客に渡します。
が、わたしたちは、引き出物なしで終了してしまいました。
あまりにもあわただしく、夫も義母もボンボニエーレを忘れていたのかもしれません。
ちなみに、これまで出席したイタリアの結婚式のボンボニエーレは、キーホルダーとか、写真立てといった小物。
今までの経験上、イタリアの結婚式では、引き出物はシンプルなものが多いです。
*指輪や結婚式をサポートしてくれる証人には、ちょっといいものを贈るようです。
まとめ
イタリア人と日本人がイタリアの市役所で結婚する場合の結婚式の事前準備のもろもろをご紹介しました。
わたしの場合は、「イタリア到着後3か月以内に滞在許可証をゲットする!」というなかなかハードなスケジュール。
結婚式も、市役所での挙式日の予約から3週間と時間がなくて大変でしたが、なんとか無事に執り行うことができました。
事前に準備をしておけばよかったのですが、「婚姻手続き」とその後の「滞在許可証の手続き」に集中しすぎて、結婚式まで頭が回りませんでした。
もちろん、時間をかけてじっくり準備するのがベターですが、3週間でも準備ができちゃうものなんですね!
わたしたちは、イタリアでの結婚式はこんな感じで済ませ、落ち着いてから日本で挙式しました。
あくまでも、わたしが結婚した時のケースですが、ひとつの例として参考にしていただければうれしいです。
イタリアで結婚する予定の方は、婚姻手続き以外にも、イタリアでの結婚式についての情報を事前にチェックされることをおすすめします!