日本人がイタリア人とイタリアで結婚(イタリア方式)した後、日本への婚姻届を提出した時の流れについてご紹介します。
そんな疑問をお持ちの方は、参考にしてみてください。
イタリア方式での結婚は、日本の婚姻手続きと比べて、必要書類やステップが多く、なかなか面倒です。
そして、イタリアでの結婚手続が完了したら、日本へ婚姻届を提出する必要があります。
でも!!!
今回は日本側での手続きなので、心配することはありません。
イタリアでの結婚手続きに比べたら、ビックリするほどスムーズです!
それでは、日本へ婚姻届を提出する手順を解説していきます。
あくまで、わたしが結婚した時のケースですが、今後イタリアで結婚される予定の方は、よかったら参考にしてみてくださいね。
- 2015年に北イタリアの市役所で結婚しました。
- 手続きに必要な書類などは当時のものです。
- 南イタリアの場合は、在ミラノ日本領事館ではなく在ローマ日本大使館が管轄となります。
- 実際に手続きをされる際には、最新の情報をご自身でご確認ください。
目次
イタリア方式での婚姻手続きのまとめ
まずは、日本人とイタリア人がイタリア方式で婚姻手続きを行う場合のまとめです。
わたしが北イタリアで2015年に結婚した際の「イタリア方式での婚姻手続き」の流れはこんな感じでした。
- 該当市役所で必要な書類を確認(イタリアの市役所)
- 戸籍謄本を取得(日本で準備)
- 結婚要件具備証明書を取得(在ミラノ日本領事館)
- 大使館/領事館発行の書類に認証を受ける(イタリアの県庁)
- 市役所に書類を提出し、公示手続(イタリアの市役所)
- 市役所で挙式日を予約(イタリアの市役所)
- 結婚式(イタリアの市役所)
それぞれの手続については、前回の記事で詳しく説明しているので、参考にしてくださいね。
今回は、イタリア方式での婚姻手続きが済んで、在ミラノ日本領事館に婚姻届を提出した時の流れをご紹介します。
- 2015年、北イタリアの市役所で結婚した際の流れです。
- 必要書類や手順が変わっている可能性もあるのでご注意ください。
- 南イタリアの場合は、在ミラノ日本領事館ではなく在ローマ日本大使館が管轄となります。
- 実際に手続きをされる際には、最新の情報をご自身でご確認ください
日本への婚姻届の提出:必要書類
イタリアでの結婚手続が完了したら、3か月以内に日本へ婚姻届を提出します。
日本へ婚姻届を提出する場合の必要書類 はこちらです。
- 婚姻届 2通
- 戸籍謄本 2通
- 結婚証明書(Certificato di Matrimonio)2通
- 配偶者の国籍証明書(Certificato di Cittadinanza)2通
- 各証明書の訳文フォーム 1部づつ
結婚証明書と国籍証明書は、結婚したイタリアの市役所で発行してもらいました。
結婚証明書は手数料なし。
国籍証明書は手数料として16ユーロの印紙が必要でした。
婚姻届のほか、結婚証明書と配偶者の国籍証明書の訳文フォームも、自分で記入しました。
婚姻届提出に必要な書類は事前に領事館(大使館)で確認してください。
日本へ婚姻届を提出する手順(郵送の場合)
わたしが在ミラノ日本領事館に郵送にて婚姻届を提出した際の手順はこちらです。
もちろん、領事館へ直接提出することもできますが、遠方に住んでいる場合は、郵送での手続きが可能でした。
- 領事館に「郵送による申請受付願」をメールで送り、婚姻届の送付を依頼
- 領事館から婚姻届提出のための必要書類が届く
- 婚姻届、結婚証明書、国籍証明書を記入して領事館にメールで送付
- 領事館から書類の記載内容を確認してもらう(電話)
- 書類を領事館へ郵送(書留)
- 領事館からの婚姻届の受領確認(電話)
- 日本の役所で戸籍を確認
領事館の担当者が、その都度確認してくださったり、書類を郵送する際の注意点を伝えてくださったりして、とても安心でした。
それでは、順を追って細かく説明していきます!
詳しくは、在ミラノ日本領事館のサイトでご確認ください。
①領事館に「郵送による申請受付願」をメールで送る
郵送で婚姻届を提出したい場合は、在ミラノ日本領事館に「郵送による申請受付願」を送付します(メール可)。
*「郵送による申請受付願」や送付先の情報は、在ミラノ日本領事館のサイトにありました。
わたしの場合は、婚姻要件具備証明書(Nulla Osta)を申請したときに、婚姻届を郵送で提出したいと伝えたところ、申請用紙と送付先を渡してくれました。
②領事館から婚姻届提出のための必要書類が届く
メールで「郵送による申請受付願」を送付した数日後、領事館から以下の書類が届きました。
- 婚姻届(2通、下書き用1通)
- 結婚証明書の訳文フォーム(1通)
- 国籍証明書の訳文フォーム(1通)
- 記入例
③婚姻届、結婚証明書、国籍証明書を記入して領事館にメールで送付
婚姻届は、記入例を参考に下書き用に記入して、領事館にメールで送付して内容を確認していただきました。
結婚証明書と国籍証明書の訳文も確認してもらえるので、一緒にメールで送付しました。
*配偶者の名前や住所などは、すべてカタカナで記入。
婚姻届の住所の欄が小さくて、欄内に小さなカタカナで書くのが大変でした!
④領事館担当者が書類の記載内容を確認(電話)
婚姻届等をメールで送付した数日後、領事館から電話がありました。
記入内容を確認していただいた結果、OKとのこと。
さっそく本番用の書類を記入しました。
ここでも、カタカナの部分がなかなか難しく苦戦しました。
予備に数枚コピーしておくと安心です。
⑤書類を領事館へ郵送(書留)
婚姻届、結婚証明書と国籍証明書の訳文の記入が終わったら、在ミラノ日本領事館へ郵送。
ここで、もう一度必要書類を確認。
- 婚姻届 2通
- 戸籍謄本 2通
- 結婚証明書(Certificato di Matrimonio)2通
- 配偶者の国籍証明書(Certificato di Cittadinanza)2通
- 各証明書の訳文フォーム 1部づつ
イタリアの郵送事情は当てにならない(届かないこともある)ので、書留(raccomandata)で送りました!
⑥領事館からの婚姻届の受領確認(電話)
その後、領事館の担当の方から、婚姻届の受領確認の電話がありました。
これから日本の役所へ婚姻届を送付し、1か月くらいで日本の戸籍登録が完了するということ。
*書留で送ったので、後日、郵便局から配達通知も届きました。
⑦日本で戸籍登録情報を確認
日本で戸籍情報が正しく登録されているか確認しました。
婚姻届が受領されると、1か月くらいで日本の戸籍登録が完了するとのこと。
配偶者の名前がカタカナのため、記載内容に間違いがあるケースがあるそうです。
領事館の担当の方から、
「1か月くらいしたら日本の役所で戸籍謄本を確認してください」
と、アドバイスをいただきました。
日本の両親に戸籍謄本を取りに行ってもらい、正しく登録されていることを確認!
親の戸籍から外れて、新しい戸籍ができていました。
夫は外国人のため、身分事項という欄に、婚姻日や夫の名前などが記載されているのみでした。
婚姻届提出後、日本での戸籍登録を確認すること!
日本の婚姻届の提出手続きのまとめ
イタリア人と日本人がイタリア方式で結婚した後、日本へ婚姻届を提出した流れをご紹介しました。
あくまでも、わたしが2015年に北イタリアで結婚した際の情報ですが、ひとつの例として、参考にしていただければうれしいです。
領事館の方々のきめ細かいサポートのおかげで、スムーズに婚姻届を提出することができました。
イタリアでの手続きは、想定外のオンパレードでしたが、日本側での手続きはビックリするほどスムーズでした。
婚姻届提出については、在ミラノ日本領事館のサイトに詳しく記載されているので、必ず事前に確認してください。